「ワンダー」を読んでぐっときた5つの言葉

本の感想

ニュースで見かけましたが、ついに日本の不登校の人数が30万人をこえた模様。

学校に行きたくない苦しみは本人にしか分からないので、なんとも言えませんけれども、

地方都市より多い人数が学校に通っていないのは、中々の衝撃ですよ

今回は、勇気を貰える物語の本「ワンダー」を読み、ぐっときた言葉が出てきたので5つ紹介。

主人公は、少年オギー。病気を患い、顔以外はふつうの男の子、

そのオギーが、学校に通いはじめ、イジメや自分と向き合っていく話になりますかね

この本の特徴は、心理描写が自分ごとのように思えてくるほど細かく、各章によって物語の視点が入れ替わっていき、各人物の葛藤や悩みが浮き彫りになっていくのが見どころ。

登場人物たち

そこから、苦しいのはオギー本人だけでないことも分かります

家族や友人目線の、さまざまな立ち位置ゆえの苦しみや葛藤が見えてくるんです

世界累計1500万部突破の話題作で映画化もされていますので、気になった方は是非見てみては。

  1. あなたの行いは、あなたの記念碑だ。
  2. 死んだら魂は天国に行くんだけど、ほんのしばらくの間だけじゃないかな。そこで、昔の友だちとかと、なつかしい昔話なんか楽しんじゃうの。でも、やっぱり魂は、この世での人生のことを、よかったなあとか、いやだったなあとか、いろいろ考えちゃうと思うんだ。それで、また生まれなおしてくるんだよ、。新しい赤ちゃんになって、この世にね。
  3. この世界はオギー・プルマンにやさしくなかったの。あの子が、なにかしたというのか? (中略) オギーの顔みたいになる確率ってのは、四百万人に一人ぐらいだと説明したらしい。 (中略) この世界は、巨大なくじ引きってことになるのか?生まれる時にくじを買う。いいのにあたるか、悪いのにあたるかは、でたらめに選ばれる。すべては運だというのか。
  4. オギー、いつどこにでも意地悪な人っているのよ。だけど、ママが信じているのは–それからパパも信じてるのは–、この地球上には、悪い人よりもいい人のほうが多いってこと。いい人たちが、おたがいに見守ったり助け合ったりしているの。
  5. 自分がどれだけ成長したかということは、(中略)通知表の成績がどうとか、そういうことで測れるわけではありません。(中略)けれど、それよりも、自分の時間になにをしたか、毎日のすごし方を自分でどう選んできたか。この一年だれの心を動かしたか。それらが、みなさんの成長を測る重大な目盛りになると、わたしは思います。

あなたの行いは、あなたの記念碑だ。

国語の先生が、生徒たちに伝えた人生の格言から引用。

この言葉は、自分の日々のおこないは、良いおこないも悪いおこないも、残っていくということなのかなと解釈しています。

どんなときも相手はそれ(自分の記念碑)を見て、こちらがどんな人間かを判断してきます。

野球のイチロー選手も大記録を打ち上げたときに、

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」と、

述べています。

死んだら魂は天国に行くんだけど、ほんのしばらくの間だけじゃないかな。そこで、昔の友だちとかと、なつかしい昔話なんか楽しんじゃうの。でも、やっぱり魂は、この世での人生のことを、よかったなあとか、いやだったなあとか、いろいろ考えちゃうと思うんだ。それで、また生まれなおしてくるんだよ、。新しい赤ちゃんになって、この世にね。

場面は、主人公オギーが友達のサマーと、”死後の世界”について話しているとき

これは、サマーが立てた死後の仮説です。このセリフには続きがあり、魂は死後、追試のように、人生のやり直しのチャンスをもらえるんじゃないかと話をしていました。

そして、新しい赤ちゃんとして姿や形を前世から変えて、また生まれてくる。と、

サマーは述べています。

私もほぼ同じような考えですが、生きているうちは過去をやり直せないので

死んでしまったら記憶も学びも、また0からのスタートになってしまう。だから、今日からより良く生きて、明日につなげていきたいもの。

この世界はオギー・プルマンにやさしくなかったの。あの子が、なにかしたというのか? (中略) オギーの顔みたいになる確率ってのは、四百万人に一人ぐらいだと説明したらしい。 (中略) この世界は、巨大なくじ引きってことになるのか?生まれる時にくじを買う。いいのにあたるか、悪いのにあたるかは、でたらめに選ばれる。すべては運だというのか。

場面は、オギーの姉(ヴィア)の彼氏ジャクソンの回想です。 ヴィアが、弟のオギーに対する、複雑な思いを抱えており、それを泣きながら、彼氏のジャクソンに訴えたときでした。

ヴィアは、これから演劇に出演します。

ヴィアの想いは、家族に見にきて欲しい。

でも弟の姿は、友達に見られたくない。

主人公オギーは、顔のことで小さい頃から周囲から注目の的となります。 本には、誰でも小学校で一度は見たような、残酷なやりとりの描写があります。

しかし、この場面からオギーだけでなく、姉のヴィアも苦しんでいることが分かります。

この本は、章ごとに視点が入れ替わりますが、自分は、どうしても感情移入しやすい主人公オギーの視点で物語を読んでいて、オギーの生きていく大変さばかり感じていました。

しかしヴィアの章に入ってから

このような苦しみもあるのか、、と気づかされましたよ

特に、兄弟の上だった方は兄姉”あるある”がこの章にあるかもしれません。

抱える苦しみは、一人ひとり違うことが分かります。

オギー、いつどこにでも意地悪な人っているのよ。だけど、ママが信じているのは–それからパパも信じてるのは–、この地球上には、悪い人よりもいい人のほうが多いってこと。いい人たちが、おたがいに見守ったり助け合ったりしているの。

場面は、オギーが不良に絡まれますが、普段オギーに意地悪していた生徒が味方になって、不良から守ってくれます。その後、帰宅してママと喋っているところです。

その時、オギーが、”顔”のせいでこれからもこんな悪いやつらの心配をしないといけないの?と言ったときの、ママの返しです。

どこにでも嫌なヤツはいるもの。職場・趣味の集まり、もしくは家族の中にも?

だからこそ、好きな人や物に自分でスポットライトを当てるべき

嫌なヤツのことを考える時間・エネルギーは、もったいないです。(それが中々難しいですけど)

出来事が10あったとして、最後の10番目が嫌なことになってしまったとして、そのせいで、他の良かった9個まで嫌な記憶にしてしまうのは、もったいないです。だからこそ、あれは最悪だった…と簡単に切り捨てるのではなく、良かったことにフォーカスしたいもの。

自分がどれだけ成長したかということは、(中略)通知表の成績がどうとか、そういうことで測れるわけではありません。(中略)けれど、それよりも、自分の時間になにをしたか、毎日のすごし方を自分でどう選んできたか。この一年だれの心を動かしたか。それらが、みなさんの成長を測る重大な目盛りになると、わたしは思います。

場面は、年度末の修了式にて、トウシュマン校長先生のお話より。

今の自分は、悲しいことに、校長先生の話を何も覚えていません。仮説になりますが、30歳になった今、当時と同じ話を聞いたら、しっくりきて心に刺さるんだと思います。なんて皮肉。

行間は、最初に紹介した言葉と同じ。 「あなたの行いは、あなたの記念碑だ。

ここを読んで、定期的に生活を振り返る時間を設けるのもいいのでは?と思いました。 社会人になったら、時期を締める修了式も、校長先生のように導いてくれる先生もいません。 何を積み重ね、そして自分とまわりにどんな変化があったかを、振り返るのもいいかもしれないです。

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