“睡眠の教科書”を読みました

本の感想

睡眠の本を読むたびに思うことがあります

日本人は寝るのがヘタクソなんだなと…

睡眠に関する本には大概、国ごとの睡眠に関するあらゆるランキングが載っており、

日本はだいたい下の方にいるのがお約束です

昔から残業や皆勤が美徳とされてきたので、日本の睡眠状況がボロボロなのは、自分にも想像がつきます。

ですが、あなたはもしもこんな薬が売っていたらいくら出せますか?

・寿命が伸びる
・記憶力・創造性アップ
・余計な食欲の撃退
・風邪や各種病気リスクの低下
・幸福感を高める

これらを全て兼ね備えた万能薬があるというのです。しかも無料。

そう、睡眠です。

先日の記事で、人は休養を後回しにすると書きました。

指摘通り、休養を後回しにしていると、どんなリスクがあるのか。

そして回避するにはどうすればいいのか、今回読んだ本が教えてくれました。

他の休息本の記事はコチラから

太陽光を浴びる

誰でも気軽にできる睡眠対策が、太陽光を浴びることです。

研究により、眠気などをコントロールする人間の体内時計は、24時間きっちりでないことが判明しています。

しかし、朝に太陽光を浴びることで、体内時計のズレを直す役割を持っているとのことです。この方法は、無料かつ、誰でも明日からできます。(第1章25頁)

このような小さいことから、コツコツ重ねていく姿勢が、眠りの改善に繋がるのではないでしょうか。

カフェインは諸刃の剣

コーヒーは、眠気覚ましの代名詞ですが、裏を返せば寝る時の敵であります。

コーヒーは、味を楽しむ人と、眠気覚ましに使う人と別れますが、世間的には圧倒的に後者が多い気がします(自分も含めて)

そもそも、目が覚めるのはコーヒーに含まれるカフェインの副作用です。

体内に入ったカフェインの量は、すぐには排出されません。午後7時半にコーヒーを取ると、午前1時半になっても半分のカフェインが残っている計算になるとのことです。(第2章39頁)

このことは、他の睡眠の本にも書かれており、コーヒーの摂取は午前までにするとか、ルールを設けた方がいいんじゃないでしょうか。

記憶の定着は”睡眠”に任せる

寝ることの効能は、疲労改善だけでありません。記憶の定着にも一役買っています。

記憶力のテストの実験をし、睡眠をしたチームと、そうでないチームで分けてみたところ、睡眠をとったチーム方が良い成績を出したそうです。(第6章148頁)

勉強したら、寝ましょう。

集中力が一時的に”ゼロ”になる恐怖

眠気は、集中力を低下させるのでなく、一時的にゼロにしてしまいます。

会議・授業中に頭ががっくりなってしまったことはありますよね。これが運転中に起こると居眠り運転になります。

アメリカでは疲労が原因の運転ミスで、1時間に1人が亡くなっているという衝撃的なことが本に載っていました。(第7章164頁)

私も、過去に夜勤明けでやむを得ず、朝から夕方まで高速道路を運転した経験がありますが、意識が飛びながら、なんとか運転していたことを覚えています。。

危ないので、二度とやりませんが。

睡眠時間と食欲との意外な関係

睡眠時間の長短は、食欲にも関係をしていました。

睡眠時間と食欲の関係を観察する実験では、睡眠時間を短くしたときの方が、食欲が大幅に増したことが明らかになったそうです。(第8章218頁)

疲れているときこそカロリーが高い、ジャンキーなものを食べたくなるもの。それと無縁の話ではないでのしょう。

私は、もしダイエットするときは、睡眠を見直すことから始めてみたいと思います。

想像性・ひらめきには”睡眠”

ひらめきは、以外な時に発生するものです。

想像性を測る実験にて、被験者たちに問題を解いてもらい、隠れたルールを見破れるのか、という実験を行いました。

気づいた割合は、ずっと起きていたチームは20%だったのに対し、睡眠を挟んだグループはほぼ60%が気づいたそうです。(第11章288頁)

私自身、ブログネタも移動中・買い物中に思いつくことも多いです。

寝る前の読書は”紙”がいい

寝る前に読書がしたくなったら、紙の本がいいです。

実験にて、iPadの読書は、紙の読書に比べて、睡眠を誘うホルモンの分泌が、20%以上抑えられることも判明しています。(第13章336頁)

今は電子書籍が流行っていますが、寝る前はなるべく電子端末は触れないでおきたいところ。

寝る前に頭と手と足を水で洗う

寝る前に頭・手・足を水で洗うことは睡眠を誘う効果をもたらすとのこと。なぜでしょう。

眠りに入るためには、体の中心の温度を1度下げる必要があるとのこと。

これの部位は、皮膚のすぐ下に欠陥が集中しており、水でぬらすと、蒸発するときに熱も一緒に逃げていきます。結果的に体の中心の温度が下がる、というロジックになります。(第13章345頁)

実践してみたいですが、さすがに頭を水でぬらすのはしんどいので、手を洗って試してみます。

目覚ましは軽い心臓ショック

実験によると、目覚ましで起きた人は、起床直後に血圧が急上昇し、脈拍も上がります。(第13章349頁)

心臓に対して優しくないことは明らかであり、さらにスヌーズであと5分とやっていると、さらに体に負担がかかります。

今は、光でおこしてくれる目覚まし時計もあります。そこまでできなくても、スヌーズ機能を使わず、一発で起きたいですね。

ちなみに絶対に遅刻できない駅員さんが、使っているベッドが凄かったので、載せます。

JR駅員も使う、強制目覚まし「定刻起床装置 やすらぎ」がスゴイ

今日のまなび

睡眠の機能は、疲労回復だけでなく、健康・効果的な活動すべてをフォローしてくれる万能薬ということが分かりました。

休息に関する記事のバックナンバー

これまで読んできた休息に関する本のリンクです。

【戦略的休息術】ひといきの休息がもたらす「5つ」のメリット

【最高の休息】脳の消費するエネルギーの半分以上は”雑念”

腸がすべて】腸は第2の脳らしい

【休む技術】休日にYoutubeを見ても罪悪感を感じない方法

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