【本の感想】読んでから買い物で悩まなくなったお金の哲学

本の感想

減らし方と言ってもギャンブルで擦れとかそういうのでもなく、

お金とは一体なんなのか?なぜお金を稼ぐのか?

こういう哲学的な本。

自分はこの本を読み、買い物・お金を使うことに対する価値観を180度ぐるんと良い方向に変えられたので

買い物で悩んで時間を消費することが減った。

この本は、著者である作家の森さんが、

「お金の増やし方」という本を書いてと言われたものの

お金の増やし方にはみじんも興味がないため、お金の減らし方という本を書いたという

ぶっとんだエピソードから始まりました

天邪鬼さんは是非読んでみてはどうでしょう

買うのは「自分が欲しいもの」、反対に必要なものは最小限度だけ買う

お金を稼ぐのは、自分がやりたいことをするためにであって

必要だから、という理由で人付き合いや見栄張の為に、自分が欲しくないものばかり買うのは、

それでは何のために時間とエネルギーを差し出して仕事をしているの?と本では繋がっていく。

ちなみに私は、買い物が上手じゃなくて

欲しいモノの値段とにらめっこした挙句、買ったり買わなかったりしていた。

欲しいかどうかでなく、値段が妥当かどうかで買うか悩んでいたから、この本に当てはめると、

そもそも買い物の判断基準が間違っていることになる。

だから買い物ではいつも時間ばかりかかっていた。

この部分を読んで気づいたことは、

値段が妥当かどうか悩まず、

これだ!という商品を探すことに時間を掛けるべきということ

見せびらかすためにお金を使う世の中

筆者は、最近のどこどこにいってきたとSNSにアップする世の中に疑問を抱いているそう。

これでは自分のお金を、人を喜ばせるためにものを買い、他者にサービスを提供しているのと同じこと、と述べている。

だいぶ昔のニュースで、有名なアイスだかを買ったのに、写真だけ撮って捨てる人がいると聞いたことがある。ここまで行くとどうしようもない

そんなことを言っておいて、自分もどこそこに行ってきたとか、ブログやXに載せたりしてまいるが、

SNSやる前から色々行ってたから問題なし。

「財布のひもが緩む」は論理が逆

この本には何度も出てくるフレーズだが、本書にとってお金とは、

自分が欲しいものを買うために仕事をするなりして工面するものという考え。

個人的にその使い方で最もまずいと思うのは、

いくらお金があっても買い物で満たされなくなるということ。

あればあるだけ使ってしまうのなら、もしも1億円を手にしたら、

車好きは高級車を買い、旅行好きは海外旅行しまくるはず。

収入に応じた生活をデザインする

つまり今ある収入で適切に暮らせと言いたいんだと思う

住んでいる場所の家賃が高い、人付き合いで、、とか

惨めな思いをしたくないから、体力を超えて使うお金は、著者からすると、間違いなく「贅沢」であるとのこと。

個人的に、みんな自分の家を買い、住宅ローンが一般的になっていることに違和感を感じている。

むしろ絶対にローンなんて嫌だと思う自分がおかしいのか?とすら思う。

自分はとても30年・40年ローンなんて組む気になれないし、ローンなんて銀行員の給料を代わりに支払っているものとしか思っていない、今のところは。

今は独り身なので、もしも家族ができたら考えも変わるのかもしれないが。

簡単に儲かる方法など伝授されるわけがない

お金を稼ぐことと同じくぐらい、お金を守ることも大事に思う。

著者曰く、お金とは、自分のやりたいことを実現するための可能性であり、

そう考えている人ならば簡単にお金を増やすなど考える暇もないだろうとのこと。

現実に、やるべきだと騒がれてるNISAだって、投資先を間違えれば儲けるどころか損をすることになる。

これからNISAやろうとしている人は、本を2、3冊でも読んでからでも遅くないと思う、増やす前にカモられない知識は絶対に必要。

暴論になるが、どうせ庶民にくるウマい話など99.99%詐欺なんだろうし

そんな情報からはいっそのこと目も耳も塞いで、自分から締め出す方が、詐欺と無縁でいられると思う。ハナから期待しない。

どうしても聞きたいなら、ウマい話には裏がある、と重心を後ろにして、疑いの眼差しで聞くことにする。

どうして自分はこう思うのか?と自分の判断を疑う

元々、大学の教授をやっていた著者が、就職先選びを失敗して長続きしない学生を見て思ったこと。

自分を冷静に観察して、信念や習慣にとらわれない、自分の考えに疑問を投げかけることが大切と気づいたそう。

だから就職するときには自己分析をして、

自分は何が得意で、適正があるのか観察することが大事なんでしょうね。(自分にはもう遅いけど)

経験的に就職・転職は、やってみたいという気持ちだけでやるのは危険なことだと思う。

ある程度こんなことが予想されるとか分かった上で行かないと、ギャンブルと同じこと。

自分が悪くなかったとしても、履歴書に書けるのは短期間で仕事やめました、という事実だけ。

人間は望んだとおりのものになる

著者は、誰もが日常において、常に自分の欲望を基本として選択し、自分が望む道を選んで進んで歩いている、とのこと。

ムキムキになりたい人は筋トレをするから、いつかムキムキになるって考えたら、そりゃそうだ

で?

その理論と、この本の主張を掛け合わせると、

自分が欲しいモノを作った上で

お金をもっと稼ぎたいと望んで、しかるべき行動を取れば

たくさんのお金が手に入り、欲しいものが手に入るのかもしれないですね

よくよく考えたら当たり前のこだけど、気づかなかった。

作中に出てきた本

集中力はいらない (SB新書)

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